おおつか ひろみ
大塚 裕美

生まれ:1973年(昭和48年)
出身地:愛知県半田市
居住地:三重県名張市

経 歴

オシャレな暮らしに憧れる幼少期

両親がカー用品の小売業を営み、小さなころから散乱した商品という「モノ」がごちゃごちゃした環境で育ちました。
幼少期からオシャレが大好きで着せ替え人形などで遊んで暮らしました。
オシャレの興味が洋服だけにとどまらず、家の中もオシャレにしたい!綺麗な整頓された環境に憧れもあって、「きのこのおうち」や「キキララのおうち」のおもちゃで遊ぶことに夢中に。
そして自分の部屋が出来た時には部屋のカーテンを変えたり布団カバーを作ったりして、部屋の模様替えに夢中な子供でした。今、思えばこれが私の片づけとの出逢いだったかもしれません。

環境社会学で、ごみ問題を研究

社会や環境のことについて興味があり、短大では環境社会学専攻にて「ごみ問題」を研究しました。
ごみ処理施設では適正に分別されないと火災や爆発の危険がある中、作業している姿を目の当たりにしたことが大きな経験となり、片づけで無視できない「ゴミの分別」の意味を学びました。

インテリアの基礎を学ぶ

名古屋モード学園にてインテリアコーディネーター科1年、インテリアデザイナー科2年の両学科を合計3年間ハードな課題をこなしインテリアの基礎を学び、これが会社理念である「こころに裕と美しい空間の創造」の美しい空間の礎となりました。

20歳から毎年芸術の街パリで美しい暮らしの研究

20歳の時に芸術の街パリに訪れてから、パリの街で暮らす人々の美的感性の高い暮らし方に感銘を受け、毎年、渡欧し、パリの人々の暮らし方や、建築インテリアを実際目で見て体感して研究をし始めました。感性を磨くことを続けるようになりました。

照明デザイナーとして活躍

音楽の街というコンセプトで音符をデザインした街路灯

卒業後は、松下電工株式会社にて照明デザイナーとして、結婚式場、パチンコ店などの遊技場、スーパー銭湯、ホテルなどの大型施設の特注照明器具のデザインや照明設計、店舗の照明設計、個人宅の照明設計、公共施設の街路灯などのデザインに携わっておりました。この経験が、新築・リフォームのインテリアコーディネート監修に活かされています。

経営管理と整理収納の繋がり

松下電工株式会社退社後、父の稼業であったカー用品の小売業への転身で店舗運営に携わることになります。
売れ筋を把握し「お客さまの目線から買い物のしやすい棚陳列」を追求ることは、モノを整理収納することに深く繋がりました。

経理部長に就任し、マネージングの重要さを感じていたころ、株式会社イエローハットの創始者、鍵山秀三郎氏の「そうじの哲学」に出会い、掃除とはホコリを取り除くことだけでなく、掃除することで片隅に追いやられていた不良在庫を把握することができ、それが経営管理に繋がっていくことを肌で感じました。

店舗空間プロデュースと商品開発

有限会社グッドルッキングを立ち上げ、カフェ併設のインテリア用品、収納用品を含む生活雑貨のセレクトショップ「majo」の店舗運営、生活雑貨などのオリジナル商品の開発と同時に、ライフスタイルに関するイベント企画では人に伝えることに携わり、愛知県半田商工会議所主催のお店コンテストで「優秀賞」をいただきました。

整理収納サービスを始める

結婚を機に三重県名張市へ。
片づけが下手で無知であったにも関わらず、インテリアと日常の家事仕事である掃除を突き詰めてたどりついたのが整理収納・お片づけの「人生を変える力」と出逢い、2010年より整理収納・片づけサービスの仕事を始める。

「こころに裕(ゆとり)と美しい空間の創造」を理念として、整理収納で人生がもっと豊かなものになるお手伝いをさせていただければと願っております。

講師としても活躍の場を広げています

今は整理収納のプロとしてクライアントさまの整理収納訪問サービスにおいてコンサルティングや作業。そして整理収納に関するセミナーをNPOハウスキーピング協会の整理収納アドバイザー2級認定講座をカルチャースクールはじめ、企業さまからの販促イベントセミナーや各種団体さまより依頼を受け精力的に活動をおこなっている。

2019年現在でアドバイザー歴9年目。2級認定講座は130回以上、800名以上の受講生を生む。他セミナー含める2000名以上の受講者数になる

数々の現場作業経験よりは丸ごと1軒の片づけの仕組みづくりを得意とし、使いやすさ、見た目の両方のバランスをとりながら仕分けのスキルと綿密な収納プランつくりで、スッキリとした快適な住空間を保つ収納仕上げが好評でリバウンド率の低さを誇る。

【資格】

  • インテリアプランナー
  • 整理収納アドバイザー1級
  • 整理収納アドバイザー2級認定講師
  • 整理収納コンサルタント
  • 生前整理アドバイザー2級
  • 整理収納教育士
  • 企業内整理収納マネージャー
  • 整理収納清掃コーディネーター1級
  • 整理収納清掃コーディネーターセミナー講師
  • ライフオーガナイザー1級
  • ドリームマップ®認定講師
  • 普通自動車免許
大塚裕美
片づけとの出会い

「ぎゅうぎゅう」のクローゼット

私はもともとインテリアの勉強はしてきましたし、店舗運営の経験から掃除の勉強にも携わることがあったにも関わらす、整理整頓、収納、片づけという分野に関しては無知でどうやっていいのかなど気にしたこともなく過ごしてきていました。整理収納のスキルを勉強し実践を踏み身に着けるまでは、独学で片づけや収納、そうじをしていました。

結婚して主婦になったとき、はじめて、家事のやることの多さに主婦の仕事を舐めていたなと気が付きました。
しかし、毎日の生活の中で、掃除、洗濯、料理などをこなしていくうちに手を抜くことを覚え、夫の仕事の忙しさと子供に恵まれないことに、もやっとしたものを抱えながら、友人と買い物やランチにいったりとする日々になっていきました。

自宅のクローゼットを片付ける前の様子

ある時、友人が家に来て、「今年はこういう服がはやるのかしら?!」と二人でお茶を飲みながらファッション雑誌を見ておりました。ファッションに精通したオシャレな友人は私のクローゼットの中のファッションチェックと称し、クローゼットの扉を開けたのでした。内心「ちょっと!待って!勝手に開けないで!」と心の中で叫び、言葉にしようとしたときはすでに時遅しで、ぎゅうぎゅうぱんぱんに押し込められた私のクローゼット中を見渡した彼女の発した第一声が「やだ!こんな服まだ持ってるの~?」というダメ出しのアドバイスでした。

そのころ私が持っていた服というのはバブル全盛期を生きた証の金ボタン、肩パット入りのジャケットやスーツ、ボディーコンシャスな絶対今ならきたら恥ずかしいと思うばかりの洋服、そのころ流行った金のチェーンのプラダのバック、きんちゃく型のルイビトンなどなど時代遅れも華々しい代物が使われず、大事にクリーニングの袋に入ったまま、ブランドの箱や袋に入ったまま、クローゼットの中にぎゅうぎゅうにしまいこまれていて、7割から8割くらいの収納の空間を占領していました。それを見た友人は「だって、もうこの服着ないよね。」って辛口コメントを残し帰っていきました。

自分流の片づけ

私はこの正直なグッドアドバイスの友人の言葉がきっかけで、冷静になったときに思ったのが「確かにもう着ないよな」と思いながら、買ったときの値段を考えるともったいなくて捨てるなんて概念はまったく浮かばず、あの手この手で使ってない服やバックやアクセサリーを売りにだしたのでした。

中には値段にもならないものもありましたが、値段にならないとわかると最初は抵抗がありましたが捨てることが出来てこころが軽かったです。

自宅のクローゼットを片付けて使いやすくしました!

そんなことで始まった自分のモノ減らしが、クローゼットだけの衣類だけにとどまらず玄関の下駄箱にぎゅうぎゅうにつまった靴、洗面所に置いてあるアクセサリー、使ってない化粧品の試供品のサンプル、アメニティーグッズなど、それからキッチンでは冷蔵庫の中の賞味期限切れの食品や、本書類、夫の持ち物、物置部屋になっていた、誰もほとんど来ることがないが「いつか」のためにとっておいたお客様布団などを手放すまでに至るようになる。

この出来事で、私の人生には3つの風が吹くことになりました。
ひとつは、ありとあらゆる自分の持ち物を売却したことで、お小遣いになった。
ひとつは、家の中がスッキリとしてきて毎日が気分よく暮らしていけるようになり、何かしたいと思うようになり、もう一度仕事をして自分が世の中に役に立てるような存在になり経済的に自立したいと思うようになった。
ひとつは、今までのインテリア(室内装飾)の概念において装飾を施すことで住空間を快適にすることより、多すぎるモノを減らしスッキリさせることで快適な住空間をつくるという逆の発想にカルチャーショックを受けました。こういうことで住空間を快適にしていくという事がこれからのニーズとしては出てくるのではないかというのが直感でした。

片づけにのめり込む

当時はまだ、「片づけ」や「整理収納」という言葉が一般的ではなく、仕事としての認知度も低い時代でした。
こんなにも人生が豊かになる「片付け」を知ってほしくて、友人の家を無理やり片づけをさせてもらた事もありました。ですが、余計なおせっかいな感じで「まあ、押入れは使いやすくなったけど、こんなことをお金を出して頼む人なんていないわよ。」と受け入れてもらえず、実家を片づけようとすると母が「うちは片づいてるからそんなこと必要ない、家のモノを勝手に触らないで!そんなことやらなくたって死なないわ。」とおこられてしまいました。ですが、父は「そんなことないぞ。冷蔵庫の中見てみろ。賞味期限切れのモノがいっぱいでよく見て食べないと死んじゃうぞ!」と言われたことで気持ちを取り直して、もっと勉強しなくては!と、ハウスクリーニング協会で勉強させてもらいました。

掃除と片づけの区別がついていない状態で勉強はじめ、掃除と片づけが似て非なるものだと気付き、片づけをもっと専門的に勉強をして仕事にしたいと思うようになりました。

そして整理収納アドバイザー2級認定講座に出逢い、受講したときに「これだ!!!」と思いました。主婦の私でも理解し分かりやすい理論があり、気づきの大きな、奥が深い講座でした。

片づけを本格的に勉強することでモヤっとした生活が、スッキリとした生活へ変化していきました。それは『4つのゆとり』が暮らしの中に生まれたからでした。

『時間』のゆとり

すべてのモノに場所を決めて、誰がみてもどこに何があるのか分かるようになったことで、片づけが嫌いで、家のことをほとんどしなかった夫が、協力的に家のことをするようになっていきました。夫との喧嘩がなくなり、不安定だった夫婦関係も次第に安定的なものになっていきました。

家の中で携帯電話が見つからず「私の携帯鳴らして」とお願いすることがありました。カバンの奥にあってすぐ取り出せなくてイラっとすることがありましたが、各部屋に携帯の置き場所、カバンの中にも携帯のしまう場所を決めたら探すことが少なくなりました。

身支度などの準備に時間がかかり、待ち合わせの時間に遅刻することが多かったのですが、そういうことが少なくなりました。

洋服を探すだけで時間がかかっていましたが、クローゼットの中をひと目で把握できるよう整理したことで、洋服、アクセサリー、靴、カバンなどを楽しくコーディネートする時間のゆとりができました。

『おかね』のゆとり

モノを把握できるようになると、ダブって買うことがなくなり、お金の節約につながっています。

買う前に「本当に使うのか」と考えて買うように衝動買いが少なくなり、以前より余分なモノは買わないようになりました。

買い物の仕方が変わることで、お金への意識や、使い方に変化がでてきて、貯金も少しずつできるようになって、お金を効果的に使うことができるようになりました。

片づけが仕事になり、人前で話をするなど考えたことがなかった私が、セミナーや講座をするようになり、思いのほか反響がよく、人前で話す仕事をいただくようになりました。
人前で話すことが多くなってきたら、片づけの仕事も増えていきました。

『空間』のゆとり

余分なストックを持つことがなくなって、収納に場所を取られることなく、2LDKの賃貸アパートマンションでも部屋を有効的に活用することができるようになりました。
空間にゆとりが出来たおかげで、物置だった部屋が仕事部屋に変わり、仕事部屋を持ったことで仕事の存在が大きくなり、自分の人生が豊かに変わっていきました。

さらに、仕事部屋のスペースを経費として計上することが出来、生活のコストパフォーマンスも上がりました。

『こころ』のゆとり

片づけそのものが楽しくできるようになっていくと、部屋がいつもキレイで、家の中にいるのが心地よくなりました。

執着していたどうにもならないことに関しては執着を手放せるようになりました。

家にお客様がくる前の日は徹夜で掃除、なんてこともなくなり、1時間くらいでお招きする準備が整います。

モノの場所が決まっているので、散らかっても「片づけは元にもどすだけ」になったので、「片づけなくちゃ」と思うストレスが減りました。

片づけの仕事で人間関係が広がり、お客様のお家を片づけていくうちに、お客様の生活が変わり始め、片づけたらこうなりました!ということをご感想で聞くようになり、後で考えたら転機になっていた、とまで教えていただき、お客様の笑顔を見ることが出来て、片づけの仕事で、以前の私とは比べ物にならないくらい充実した日々を送れるようになりました。

飽きない片づけが商いに

私はとっても飽き性で、長くても3年くらいでやめてしまうような性分でした。
その私がなぜ、この仕事だけは続けてこられたのでしょうか。

たいした取り柄もない主婦の私にとって、主婦の家事の仕事が案外楽しく、家事の分野でできる仕事であったということ。そして、一番には整理収納・片づけの効果にあると思います。

いままでに書いてきました整理収納の効果が実際に自分にも起こり、クライアントさま受講生様にも同じような現象が起きて、大きくも、小さくも、早くも、遅くも、個人差はありますが人生の転機となって自分で思っていた以上の生活の変化という効果がみてとれたことが、片づけの意味も分からず、下手の横好きで始めた片づけだったけれど、「商い」を「飽きない」でさせてくれた自分を大きく変えるきっかけだったのが整理収納アドバイザー2級認定講座だったのかもしれません。

整理収納アドバイザー2級認定講座始め、整理収納に関する各種講座や、整理収納のコンサルティングや実作業サービスをご利用いただく事でひとりでも多くのクライアント様、受講生様の人生の転機になりますことを願ってこれからも活動を続けていきたいと思っております。